不妊症

 当院の不妊治療は、東洋医学的な考えに加え、ホルモンバランスの調整、冷え性の改善、子宮や卵巣の血流改善を促し、妊娠しやすい身体に整えることを目的に、はり・きゅう治療を行います。さらに、過剰な精神的ストレス、肩こりや腰痛などの身体的ストレスの軽減を目的とします。
 また当院では、自然妊娠のみを目的としているわけではありません。産婦人科に受診されているのであれば、先生と相談していただいたうえで、人工授精や体外受精など最善の方法を行いながらお手伝いさせていただくことで、相乗効果が期待できると考えています。

 不妊症とは、生殖が可能な年齢の夫婦が妊娠を希望して、一般に約2年間の性生活を行っているにもかかわらず妊娠しない状態をいいます。日本でも10組に1組は不妊と言われています。
 このページをご覧になる方はよくご存じと思いますので詳しい説明は除きますが、原因の約半分は男性にあると言われており、決して女性だけの問題ではないのです。さらに、病院の検査で診断された不妊の明確な原因を取り除いたとしても、妊娠しないケースが少なくありません。
 つまり、はっきりとした原因は不明であり、様々な原因が複雑に絡み合うために「妊娠しにくい状態」となるケースが多いと考えられるのです。


「何で子供は作らないの?」
『経済的なこともあるし、そんなに急がなくてもいいかなとおもっているんです。』

「そんなこと言ってないで、子は宝なんだから早くつくった方がいいよ!お父さんやお母さんも早く孫の顔を見たがってると思うよ。」
『本当は子供がほしいんですけど出来にくくて』

「…そうなんだ。まあ子供がすべてじゃないしね。子供に縛られずに夫婦二人が仲良く暮らすという生活も幸せだよね。」
 子供がすべてではないと言うのであれば、最初から聞かなければいいことなのですが…。
 
 不妊治療は、先の見えない長いトンネルに例えられています。多かれ少なかれ妊娠の期待を胸にしながら月経を迎え、落胆する日々を繰り返すわけですから、大きな精神的ストレスがかかります。
 さらに、「子供はつくらないの?」という無神経な一言、子供を持つ友達の「わが子がかわいくて仕方がない」という何気ない一言、子供や大家族にスポットを当てた娯楽番組や少子化対策のニュース番組など、人それぞれ違いますが日々の生活でストレスとなることも多いのです。